動注の甲斐なく腫瘍は下に伸び、そればかりか新たな影が見えたらしい。
まさか新たな影が現れるとは。あんなに元気だったというのにこういうのは全く無関係に進行するようだ。
愕然として、初めて弱気になった。勿論、諦めてはいないさ! 本人の意向とは別にまだ次の手は用意を…。
ただ、最悪でも来年1月7日の小旅行には絶対連れて行きたいと考えてしまう時点で、既に弱気なのかも…。
一体どうしたらいい?と、誰彼構わず電話しまくりたい衝動に駆られた。
でもまあ、された方だって困るだろうし、せいぜい適当な言葉を見付けるのに必死になるのが関の山だろう。
少し落ち着いて来たが、普通の人とは違う体質のせいで奇跡的に動注が効くと信じようとしていただけに、衝撃は大きい。
弟にはまだ話さない方がいいだろう。あいつは実生活や仕事に即影響が出る。本人には…。いずれ正式に話があるだろう。
悔しい。どうしてここまで来て一気に進行するのか。
気の持ちようとも思って、少しでも良い環境をと思ったが無駄だったのか。
こうなると本当に、ある程度漢方や民間療法的なものにも頼りたい気にもなる。
何せ、西洋医学からは殆ど見放されたのだから。
それにしても最近は熱もかなり下がって来て、食欲もそれなりで、出掛けたりもして、少しずついつもの生活が戻りつつあるかと
思って来たところにこの仕打ち。自分は、誰かが死ぬことを可哀想とか悲しんだりはしないつもりだが、そういう感情ではなく、
ただただ無念を感じるばかり。それは生きていても、急激に死に向かっているのであれば、同じことだ。食い止めたい。これは、
自然であって自然ではない。本人の意思にも逆らっている。
先日の本だけではないが、現代では癌など手術で殆ど治るし、昔ほど難しくなく、寧ろ簡単になったから問題ないと書かれている。
そういう楽観的すぎる記述を見ると、もっと全てを語るべきだと質したくなる。
いずれにしても、今は為す術がない。とにかく医師に期待する他ない。
あれは見間違いだったということになって欲しいという、下らない願望が頭を掠める。
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疲れていたのと、落ち着こうと思ったのとで、少しベッドに入る。いつものように目覚ましに気付かず、気付くと朝。
最近こうやって夕飯を抜くことが多い。朝は食べてもパン1枚。昼も軽食程度。夜は疲れて食べない。悪循環。
ニュースはまた今度。
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