夜中に起きたので、今日は２回目を書いてみる。

最近、というか数年前位からだけど、色々なところで
本屋さんの手書きポップが頑張っている。最初にこう
いうのが現れた時は、あちこちで取り上げられたけど、
今ではどこの書店でも見る光景になっている。店員の
手書きで、お勧めの本に、ありがちじゃない味のある
煽り文句が書かれていたりして、なかなか面白い。
…のだけど、最近は以前程の面白さがなくなって、何
とも分かりやすく味気ないものも増えた気がする。

とある行きつけの中規模書店で見たのは、自分の好き
な本の紹介ポップに「最後の３ページは泣ける」という
ような文面が書かれているものだった。
確かに最後の最後はぐっとくるものだったし、それが
故に心の底から好きな本だと思うにも至ったのだけど、
こうやって書かれると、それ以外はポイントじゃない
の？とか思ってしまう。あれはラストだけじゃなくて、
そこに至る全ての機微というか流れというか、そうい
う全てのものが良いのに。
映画の宣伝で「泣ける」とか言っているのと同じ位に、
分かりやすく、そして何も分からない無味乾燥なもの
に見えてしまう。
こういうの見ていると、日本がおしなべて漫画文化に
染まってしまったんじゃないかと思う。分かりやすけ
れば良いというより、そうじゃないと掴み所がなくて
近づけもしなくなっているんじゃないかって。つまり
深い部分に入り込んで物事を自分の目で見極めようと
するより、他人の目で表面だけなぞればそれで全てを
分かった気になって満足しているだけなんじゃないか
と…。小泉首相の、あの全てを二分する分かりやすい、
しかし実際には何も分からない危険を伴う手法だって
漫画文化のような気がする。
世界はそんなに単純じゃない。それはあの９・１１の
時にも改めて実感した筈なのに。
漫画は目で見たものが全てで、情報がシンプルで、兎
に角分かりやすい。その代わり、そこにないものを見
いだそうとする必要もなくて、浅くなりがちになる。
そうでもない良質の素材も存在するものの、そういう
ものは少ない。
漫画の記号的な表現は、ある意味において非常に良い
面もあるのだけど、それが言葉にまで影響してしまう
と、ちょっと怖くなってしまうのだった。



夜、２時からの F1 まで２時間だけのつもりで仮眠。
暑くて１時頃に目覚めてしまった…。暑すぎる；

F1 アメリカ GP。
余裕のポールを獲ったシューマッハとマッサの２台の
フェラーリが何とかアロンソの追撃を交わしてスター
トしたが…。その後方１コーナーではマクラーレンの
２台と更に２台の計４台が多重クラッシュ。いきなり
セーフティ導入という波乱の幕開けになった。そして
セーフティ解除直後、今度は佐藤が接触。先頭集団は
フェラーリ２台、そしてルノー２台と穏当な展開。
アロンソはチームメイトのフィジケラとの争いが繰り
広げられるという状態になっている。その間にもルノー
とフェラーリの間はどんどん空いていく。願ってもい
ない展開だけど、まだまだ怖い。しかしその後、何か
安定しないアロンソをフィジケラが遂にかわしてしま
う。完全にフィジケラの方が全て上回っている…よう
に見える。燃料のせいか分からないけど。しかしフェ
ラーリの方もシューマッハがマッサの前に出られず、
２番手に甘んじているという展開。どういう理由なの
だろうか…。そして…ビルヌーブのマシンが死んだ…。
シューマッハはピットから出て、マッサの前に出る。
それから暫定１番手のアロンソを追うが余り差がない。
アルバースの車がピットで死んでしまって、コース上
は10台に。そしてフィジケラと彼を追うアロンソとの
タイム差が10秒以上。それにしてもクルサードとロズ
ベルグとの争いは見応えがあった。流石クルサード！
シューマッハはファステストを叩き出しながら余裕の
トップ走行。こういうシューマッハを見るのは久し振
り…。そしてシューマッハは２回目のピットに、後方
マッサに30秒以上離して入った。今回、ライバルが不
甲斐ないのか、数年前ならお決まりのいつもの当たり
前のポジション。そして、アロンソはピットで大きく
タイムを失い、トヨタのラルフがアロンソの前に出た！
一体どうしたのだ、今回のアロンソは…。予選も５位
だったし、マシンも定まっていない様子。アロンソは
ポイントすら危ないというところまで追い詰められた。
流石にホンダのバリツェロに追い付かれることはなさ
そうだけど…。って、CM の最中にラルフがリタイア。
一体……。そのままガレージに消えたらしいけど…。
アロンソにはラッキーな展開。そしてそして…快走を
続けるシューマッハがポールからの独走でファイナル
ラップ。余裕でゴール！　そしてマッサが２位。フェ
ラーリは１−２フィニッシュ！！　フィジケラが３位、
トゥルーリが４位。アロンソは５位。バリツェロが６
位。完走は９台というサバイバルなレースだった。
そして、アロンソの総合優勝も間近というところで、
余裕の優勝という姿を見せつけたシューマッハ！！
やっとこれから面白くなりそうだ。ポイント差は 19
もあるとはいうものの、まだまだ。これからだ！
そして、マッサは頑張った。良くやった！　本当に
いい仕事をした。これからも期待できそう。
次は７月１６日、フランス！

４時になってしまった…寝る；