忘れてたけど先日はゴルバチョフの妻ライサ婦人が死去。個人的にこの名前にはある別の記憶が
あったりしてちょと感傷的…（謎）
台湾での大地震…。初動がかなり良かったようだが、阪神大震災をも上回る規模で死者も数知れ
ず…。震源が真下だったせいでマグニチュードの大きさもさることながら、完全に手抜き工事に
よる数多くの建築物が被害の甚大さを助長していた。更にその後の大きな余震は復興中の市民の
被害を更に大きくしていった。ほぼ１週間後に救出された人もいる。冷蔵庫の腐った林檎や尿や
雨水（実際は放水の水らしい）で生き延びた若者。自分だったらこうはいかないと思うと、他人
事じゃあない。今の東京で大規模な直下型地震が起きたら、ウチなんかは壊滅だろう。大体ロー
ンを組んでる銀行は関西が本拠地なんだから、うやむやになりもしないだろうし…（苦笑）と、
まあ不謹慎な想像は程々にしといても、少しでも早くに元の生活に戻れるように祈りたい。世間
では半導体相場の高騰が話題だが、そういう意味では(こういう話題は)ちょっと気に食わない（謎）
９月３０日。帰宅してテレビをつけるとニュースで、茨城県での大規模な避難の説明をやってい
た。が、最後の方だったらしくすぐ終わってしまい、何があったのかは分からなかった。ニュー
スの時間も過ぎていたので、詳しいことはネットから集めるしかなかった。被害の規模を知るま
でもなく最悪の事態だった。国内初の臨界事故。ニュースで見た避難は、付近の住民に対するも
ので、それも現場から10kmというかなり広い範囲に及ぶものだった。CNN でもロイターでも、こ
の日本では過去最悪の放射能事故による被害について速報で報じている。原子力と言えばフラン
スだが、こちらは他の輝かしいニュースを差し置いて、トップニュースとして報じていた。この
10km圏内避難という戒厳令下において常磐線は不通となり、また常磐自動車道の東海ＰＡが上下
線とも閉鎖された。こうして原子力の村、東海村から半径10km圏内は、外部から殆ど孤立化した。
この日はオウムに対する大きな活動や神奈川県警の不祥事問題等の通常ならばトップニュースと
なるべき事件もあったし、政府は政府で内閣改造という大人事に取り組む筈だった。しかし科技
庁等からの報告を受け、小渕ちゃんもいつものような寝言を言っている場合ではないとの認識か
ら、政府対策本部を立ち上げ、内閣改造は週明けにということになった。とは言え、政府は内閣
改造に向けた話し合いの中、事故報告すら伝わっておらず、結果として初動の遅れに繋がった。
また県や当事者であるＪＣＯの方でもごたごたが続いており、市民に対する避難要請が遅れたの
は残念で仕方がない。それどころかある養護施設には避難要請もなかったそうだ。これも命令系
統が整っていなかったことが原因のようだ。危機管理は当事者だけでなく全てにおいてなされて
いなかったということだろう。そして日本は、世界からも孤立する。各国の原子力関係者の集ま
る席での日本による事故発表は、各国関係者を以って「信じられないこと」という一様の評価を
頂くことになる。レベル４。先日の動燃の火災爆発事故の国際原子力事象評価尺度３をも上回る
暫定評価だ。作業員３人のうち２人が大量の被曝をしたことが主な理由と言う。作業員の様態は
今以って予断を許さない。ところでこの作業員の救出を依頼した際にも多くの問題があったよう
で、それもまた許せないのだが、ここではとても触れられない。作業員や救出に当たった消防隊
員、一時避難を余儀なくされた付近の住民の被害は勿論のこと、農業や観光等の中心産業への痛
手は計り知れない。事実、青果市場での茨城県産の野菜類は下落を続けている。一時は搬入販売
の差し止め８トンという事態にすらなった。政府から安全宣言が出され、東京での入荷が再開さ
れたもののこの下落に歯止めが掛かるのはいつのことか…。
今回の
臨界事故の発生から現在までの状況は簡単にまとめるとこうだ。実験炉「常陽」用ウラン
製造の作業が、住友金属鉱山の子会社であるＪＣＯの茨城県東海村ウラン加工施設で行われてい
た。そこでは国に提出して認可を受けていた作業手順とは別の手順書が４年前から存在していて、
それに則った作業が行われていた。その無認可の手順書は部長印まで押されていたが認可を受け
られるとも思われないような内容だった為、本社にも報告はされていなかった。その手順書に記
載されている手順自体違法だったが、今回の作業ではその手順すら上回る、手抜きの作業が行わ
れていた。事故はそうした背景の中で起きるべくして起こった。原子力の暴走とも言える臨界。
作業員が「青い光」を見たのは、制御の利かなくなった原子力が暴走を始めた瞬間だった。尚、
青い光がチェレンコフ光だったのかどうかは
はっきりしてはいないようだ。核分裂が制御できな
くなり、３人の作業員のうちひとりは年間最高線量限度の３４０倍もの大量の放射線を浴びた。
その後消防署に癲癇らしい患者３名の救出要請があり、隊員が現場に乗り込んだが、実際にそこ
は放射能で汚染されたＪＣＯ施設内であった。果たして患者３名は被曝した作業員であり、隊員
らは図らずも被曝することになってしまった。隊員らの被曝は比較的軽症だったのが不幸中の幸
いではあったが…。但し大量に被曝した作業員は今でも東大病院のＩＣＵで治療中だが、見通し
は厳しいという。事故発生直後、現場脇の道路では通常の１万６０００倍もの放射線が測定され、
２km離れた場所でも約１０倍の値が観測されたという。果たして施設内の社員１８人の衣服から
は少量の放射性物質が検出され、施設外でも５人が被曝していた…。ところで事故発生は午前中
のことだった。そして県知事が10km範囲内の屋内避難を決め、県が呼び掛けを始めたのは午後３
時過ぎのことだった。しかも午後９時過ぎになって、住民避難についてテレビニュースが報じ始
めて、問い合わせが東海村役場に相次いだが、この時点ですらこの情報は一切入っていなかった
という。そして１２時間経過しても続く臨界。臨界が落ち着いて、３５０ｍ以内の避難が解除さ
れたのは５１時間半後のことだった。後は報道の通り。影響は国外にまで波及し、相次ぐ違法行
為が明らかになり、作業員の違反の実態も徐々に分かって来た。また臨界事故を想定しないとの
申請を国が認可していたことや、更に申請時にはなかった作業を行っていたこと、未承認の違法
な手順書が作成されていたこと、手抜き作業の慣行等々…。事故を防ぐ為には
このような意見に
も国は耳を貸すべきではないだろうか。勿論、本質ではないと個人的には考えているが…。
事故が起こった原因も最悪だが、その後の国や県、また教育委員会等の対応もまずかった。初動
の遅れは何も知らない市民を不安の底に叩き落とした。勿論事故そのものの影響は計り知れない。
作業員など被曝者の様態、住民の健康への影響、産業への影響、世界各国の原子力業界への波紋。
勿論原子力大国日本に対する影響も大きい。本来は原子力そのものに対する多くの人の見方が変
わっていくという影響が望ましいのかもしれないが…。
科技庁は、工場再開が出来ない場合、実験炉「常陽」用の濃縮ウランは輸入する考えだそうだが、
全く思慮がないというか一本道の考え方というか…。とにかく根本から日本の原子力政策を見直
そうとは思わないんだろうか。原子力関係の事故がある度に、いつも思うのだが…。個人的には
事故があろうとなかろうと、絶対の安全は有り得ないという立場から、原子力を用いた如何なる
ものも認めたくはない。それで電力の供給が殆どなくなるのだとしたら、甘んじて受けたい。本
意ではないけれど、それで原子力依存がなくなるのなら…。原発が完全に安全だとして、また放
射能廃棄物が環境に全く影響のない廃棄のされ方（勿論半減期等当然の如くゼロでないと困る・
笑）をされるとして、更には絶対におかしくならないコンピュータ勘全自動制御により絶対に人
為的ミスなく原子炉運転が可能だったとして…。隕石やら飛行機やら人工衛星が施設に落ちて来
たらアウト。そうじゃないのかなぁ？（謎）
訃報。盛田昭夫ソニー名誉会長が
亡くなられた。これで、97年に亡くなられた井深大氏と共にソ
ニーを作り上げた偉大な人物がいなくなってしまった…。
訃報と言えば、本来は青山学院大名誉教授の
寺崎和郎氏死去という話題を真っ先に出すべきなん
だろうけど…（謎） 良く知りませんでしたので…（謎爆）
ピーターアーツ。勝ったけど…（謎）
武蔵も佐竹に勝ったけど…（謎）
