愚痴だ。読む必要はない。
2つ、ある。
とにかく、自分は人の痛みに敏感だ。過剰なほどに。
ひとつは、5月に入ってからのことを書こうと思う。
ある重大な決断をした。正に身を切る思いで。その間はひどく胃が痛く、苦悩が続いた。
ひどい裏切りではないのか、と。でも、それまでのことの方が徐々に裏切りになっているのではないか、と。
とは言え、その状態を続けることは、やはり良くないと言えた。いつの間にかバランスは崩れていた。それならば…。
でも自分としては、その痛みを押しつけることが出来ず、その押しつけた瞬間から始まるだろう色々なことを想像すると踏み切れずに、ある意味逃げていた。
逃げても状況は変わらない。むしろバランスはどんどん悪くなっていく。ひたすら重たくなっていく。支えきれなければ、崩壊する。崩壊すれば、誰にも得はない。
そうなる前に…。苦痛だった。
自分にとって、誰かの痛みは自分の痛み。それが、あろうことか自分がその痛みの原因となるとなると、自分の痛みはそれだけ強くなる。真の原因が別にあろうとも。
苦渋の決断の結果、本当に色々長い間考えていたことを全て出し切って、どの痛みも最小限となる形で幕引きが出来た。最悪の中でも最高の結果。
でも…痛みは残った。
ただ、それでやっと本当に前に進むことができる。誰にとっても、この痛みは、ある種の足枷から自由になるための代償だった。
無論、その自由が幸せな結果に直結するとは限らない。寧ろ、これから。
次に、進もうとした。
でも今までない状況に陥って、どうすれば良いのかもう分からない。気付かない振りをしていたけど、自分自身だいぶナーバスになっている。
何かあると、すぐに余り良くないことを考えてしまう。
実際、今までこんなことはなかった。知らない間に、こういう場面では打たれ弱くなっていたのかも。
5月はだいぶ遊びに出掛けたけど、精神的に不安定なのを紛らわすためには打って付けだった。でも、多分それはすぐにリバウンドして甦る。だからリバウンド来る前にまた遊んでいる…のかなぁ。あんまりそうは考えなかった。遊びで紛らわそうとは考えなかったけど、偶然そうなっていただけ。
そんな状況の中、変に勘違いされたりすると、もの凄くきつい。何がどうなってそういう話が出て来たのか分からないのだけど、事情は知らない筈だし、何も話していないから仕方ないけど、分かって欲しい。そういう勝手な話。話をしたり相談しないのは、自分の性格と、誰かのプライバシーに関わることだから。
勿論、こうなるつもりはなかった。痛みの代償は、別の痛みを得るための布石に過ぎない…というようなことにはなりたくない。
もう忘れてしまうべきなのか。それとも?
今のところ、そのつもりは、ない。ただ、もっと色々考えてもいい…のかもしれない。
ちょっとしたことで胃に来るようになってしまうようでは、自分は自分自身を誤魔化していくことは難しい。
今は、支えもなく辛い時期。でも勿論こんなこととは別の次元でもっと辛い時期もあったし、乗り越えてきた。頑張るしかないんだろう。
ただ…最近ちょっと耐えられなくなってきている…かもしれないな…。いやー弱い!
最近全然どうでも良いことに没頭しようとするのは、多分一時的にでも忘れようとしているんだろう。もっと前向きにならないと。
もうひとつは…。もう長い間色々あった話と関係がある。
でもとどめは、今日の話。
自分は何故か人の痛みに強烈に反応する。まるで自分が当人になったかの錯覚を覚える程に、同種の痛みを共有してしまう。
だから、なるべく余り感情移入しないようにするのだけど…。
友人の不幸は、しかも想像を絶する程の不幸は、自分を破壊する程の強烈な痛みを運んで来た。
その友人には色々と、強烈な正負の感情をこれまでも沢山貰って来た。常に色々な理由で胃を痛めているけど、今度はそれとは別の話だ。
そんなことは置いておいて、昔ちょっと相談されてからずっと考えていたことが、最悪の形となって現れてしまった。
こんなことなら!
吐きそうになるほど、目眩がするほど、胸がむかむかする感覚に見舞われて、本能的になのか、脳味噌がその話を忘れようとする。これ以上そのことを考えると、痛みで自分がおかしくなりそうになる。
何と言ったら良いのか分からない。
身の回りで、それだけの不幸な話は殆ど聞かない。というより、普通の人生でそれはあり得ない…。
でも以前から、どうして…というひとつの大きな疑問をぶつけきれていないから、その根源が分からない。何となく推測するしかない。
余り他人の家庭のこと、趣味嗜好その他には深く介入しないようにしているのだけど、ことここに至ってはそうも言ってられない。
どうすれば良いのか、今は痛みに耐えるのに必死で余り頭が働かない。
ただ、どちらに対してか、或いは多分どちらに対してもなのか分からないけれど、多分に怒りを感じている気がしてきた。いや、実は相手側に対してはずっと以前から怒りを覚えていた。ただ、まさかこんなことになるなんて…!
怒り以外に、少しずつ不安の感情にも気付いてきた。怒りを感じるその相手側について、もしかして紙一重で自分もそうなる可能性があるんじゃないか…という漠たる不安。これは怖い。今の世の中、実際そうならないという絶対的保証がある訳じゃない。自分はそうならないと思い込んでいるけど…。
でも怒りや不安にはちょっとした間に気付く程度で、やっぱりまだその強烈な不幸の痛みにやられてしまっている。
胃薬は飲んだ。明日、もう少し考えよう。今は頭がまとまらない。
とにかく…友人の自殺が成功してしまう前には考えないと…。そこまではないと思っていたのに、甘かった………。
こうやって書いたら、どちらも少しずつ冷静になってきた。
この、もう15年近く続けている形式の日記はネット上に置いてあるからあんまり具体的には書けないけど、それが寧ろ頭を冷静にするには丁度良いみたいだ。
具体的に書くと、それが直接的に感情に響いてしまう。多少抽象的にすることで、冷静になれる気がした。
今は、寝る。何も考えない。