飛行機が離陸する直前、力を溜めるかのように一度停車して、
一瞬の静寂の後、徐ろにジェットエンジンに火が入る瞬間が
好きだ。あの力強いジェットエンジンの唸りが伝わってくる。
そして一番好きなのが、その後の強い加速度を感じられる瞬間。
あれだけの力強さはなかなか感じられるものではない。
人によってはあの瞬間が嫌いな人もいるだろうけど、自分は
いつまでもあの瞬間を味わっていたいとすら思う。
最後に着陸直後にフラップをあけて一気に減速する瞬間も、
割と好きかもしれない。
関係ないけど、ジェットコースターも好きだ。
スピードがとにかく好きな自分にはたまらない。
でもある時から嫌いになった。
嫌いというよりは怖くなった。
怖いと言っても本能的に感じる速度に対する恐怖ではなく、
整備不良等による事故が起きることを怖く感じるようになった。
今回乗ったのは、羽田発出雲行きの JAL 1671 便。
整備士の方々は本当に真面目にきちんとやってくれていると
思うし、客室乗務員はもとより操縦席の乗務員の方々も本当に
尊敬に値するだけの働きをしていると思う。或いは、ひとつ
間違えれば大事故となろう場面で操縦技術や努力で奇跡を起
こす素晴らしい人達も多くある。
それでも事故は起こるし、技術の進歩に反するかのように、
大小問わず航空機事故の起こる確率は明らかに増えている
ように見える。
当たり前のように飛行機の座席について離陸を待っている
うちに、ふと、その当たり前のことを考えていた。
飛行機には窓がある。飛行中は高度1万メートルより高く
飛んでいて、外の気温は半端でなく低いし、それどころか
人が生きられる気圧ではなくて空気も薄い。それなのに、
窓がある。窓から地上や雲が見える。人が生きられない
世界が、目と鼻の先ほんの数十センチメートルのところに
ある。
そして、ジェットエンジン。改めて考えると、人類は何と
いうものを作ってしまったのかと驚く。あれだけの重量の
巨体が空を飛ぶ。しかも信じられないスピードで。別に
何ということもない当たり前のことなのだけど、或いは
理論的には理解できるのだけど、やっぱりとんでもない
ことだと思う。人類は月にも行ったし、新幹線を造ったし、
車を量産し高度に発達させた電子計算機をすら量産し、
更にそれらを単なる娯楽にすらしてしまった。
たかが数十年前の映像なんかを見ていると、現代の有様が
殆ど奇跡にすら思える。この先、一体どんな世界になるの
だろう。
でも…特に日本では国民的なひとつの理想というか目標は
既に達成してしまって、この先大きな革新はないのかも
しれない…というそこはかとない不安も、同時にある。
久し振りに飛行機に乗った。もう何年振りだろう。
以前は良く利用したものだけど、ここ数年は何もかもが
忙しく何もかもに打ちのめされていて、そもそも遠出を
することすらなくなっていたから、随分と懐かしい気分
だった。
今回はクラスJのシートを利用したので、本当に若干…
楽に座れた気がする。細かいところは結構良かった。
それでも、離陸して暫く本を置いて寝てしまった。
高度に乗るまで暫く機体が安定しなかったから、余り寝る
気分でなかったのも事実だけど。
でも、うとうとしているだけで、あっという間に空港に
着いてしまった。東京から出雲まで、電車なら5時間程度
はかかるだろうに、飛行機だと実際に飛んでいる時間は
40 分程度で本当に呆気ない。まともに寝る時間もなかった。
でも…東京はずるいと思う。東京にいるからこそ、各地へ
移動するのも殆ど1本で済むのだから。
着陸直前に気付くと「寝ていたようなのでサービスは控え
た」という旨のメモが目の前に貼ってあった。ううむ。
そんなに寝ていたのかな…。
予定より 10 分遅くの離陸となって到着も遅れたのだけど、
その後連絡バスに 30 分程度乗ると松江駅に到着。ミスド
で軽い夕食を買って、安ホテルに。体調のせいか、食欲も
殆どなかったので丁度良かった。ホテルは…まあまあかな。
2泊の値段が、普段梅田とかで泊まっているホテルの1泊
にも満たない程度のホテルを選んだのだから仕方ないさ…。
如何にも地方のホテル…という感じで、洗練とはほど遠い
客商売にしてはのんびりしすぎているのも…たまにはいい
のかもしれない。
1日だけでもいつもと違う気分を味わおうと思うのだけど、
色々と気が滅入るというか嬉しくないことが多くて鬱ぐ。
鬱病とか精神的に参ってしまっている人達の話を見聞きする
と、自分なんかはまだまだと思う。まるで余裕で生きている。
その事実が、また自分を苛む。
狂って完全に自分を見失って、そのまま死にたいという願い
は未だに消えないのに、狂気に沈むこともなく、社会の中で
何とか生きていってしまっている。そのこと自身が狂気だと
言うのなら、そうなのだろうと思う。だからこそ、その狂気
に慣れてしまいたくない。更なる狂気に沈んでいきたい…。
奇しくも「ベロニカは死ぬことにした」に出て来た、王国の
物語は、正にその矛盾を表していると思う。先日から読み始
めたこの本は、あまりに自分の色々な思いや感情を反映して
いるので、何故かある種の安心感すら抱くに至ってしまって
いる。本当は、絶望から脱する何かが与えられる訳でもない
のに。
ニュース・
パキスタンでM7.6の地震 「村が壊滅」の報道も・
死者1000人超にも、邦人親子の遺体 パキスタン地震・
パキスタン北部の在留邦人、8割の所在確認・
倒壊アパート居住の日本人男性、携帯通じず パキスタン 何ということ…。一瞬で崩壊。
どうしてよりにもよって彼の地でこんなことが…。
神は誰に上にも平等で、不平等だ。
現地での映像を見ると、ひどい……
・
“使いやすさ”と“かっこよさ”の両立を目指す──「2画面携帯」が生まれるまで これはなかなか興味深い。
ユニバーサルデザインには、凄く興味があるし、技術にも
興味があるから、こういう内容にはひどく惹きつけられる
・
次世代ITオフィスにおけるコミュニケーション──現在の電話の問題点とそれに代わるもの うーん。電話はあくまでその場でリアルタイムに情報交換
したり認識あわせをしつつ情報を得るのが目的だから…。
そうではない目的の場合は、いいのかもしれないけれど…
・
根来コミッショナー「阪神上場はまずい」 電鉄株問題で ふむぅ。分からない訳じゃないけど、それが単なる言い訳
になっていないと証明出来る訳でもない
コンピュータ関連・
Google、RSSリーダーβ版の提供開始 これは面白い…。
でもこれがクライアントアプリケーションだったらなぁ…
・
これからの「Web」アプリに求めるべきもの まあ、今更…だね。でもこういうのは利用するだけじゃ
何も面白くないね