思えば、山陰地方に来たのは初めてと思う。
昨日まで天気が悪くて大雨の後だったし、こっちは年中曇りで晴
れる日は３日しかないとか脅されて (嘘ですごめんなさいｗ) た
のに、起きてみれば山陰地方とは思えない位の爽やかな秋晴れ。
外に出ると風も気持ちよくて、この上ない位の日和。

松江駅から出雲市に向かう電車のホームに上がると、目の前には
発車寸前の電車が…。乗ってから時刻表確認してみたら、それを
逃したら40分近く待たないといけないことが分かった…。危ない
とこだった。それから30分程度で出雲市駅に到着。更に、バスで
出雲大社へ。これも10分も待たずにバスが来て、30分もしないで
参道前に到着。ぴったり12時頃に着いた。10時半に出て1時間半で
着けるのって結構奇跡的じゃない？ 都市部ならともかく、こうも
電車がやって来ない地方で、時刻表も確認しないでなんだから…。
ひとりなのでお気楽に時刻表も気にせずぶらぶらしとります。楽。

鳥居の辺りに、何か八峰テレビとかって地方のテレビ局のバンが
数台止まっていた。後でそこに戻ってくると、フジテレビの車も
通っていたりしたし、ちょっとしたセットの前で何かの選手の
ような人達がインタビューを受けていたのだけど、フジテレビの
車に書かれていたものを見るに、出雲市近辺で駅伝があるようで
どうやらそれらしい。
本殿に近づくと、杜の雰囲気が強くなってきて、何というか心地
よい。木々に囲まれて、何とも言えない。
途中、神様の像なんかを見て更に進むと、拝殿に到着。皆お賽銭
を投げたりしていたけど、何故か頭上のしめ縄 (?) にお賽銭を
投げて刺している人達が多くて…何だそれは？　自分は２礼４柏
１礼なんて知らないのでお祈りはしてきませんでした…。ただ、
本殿では日本が良くなるように…とだけ心の中でお祈りして来ま
した。折しも、出雲の地は神有月。神様の誰か１人位は聞いてて
くれるかな…なんて；
それから本殿周辺を色々巡ってみた。本当に落ち着いた雰囲気で、
しかも木々に囲まれ、昔ながらの作りの数々の社はまるで縄文
時代とかそんな時代にタイムスリップしたかのようで、やたらと
心が落ち着く。相変わらず日の光と風は心地よいし、ぼうっとし
つつも色々考えてしまう。昔は日本の至る所にこういった神社が
あって、日本人は身近に神話や (日本古来の) 神々を感じていて、
その中でも土地を守ってくれる神様を祀った社に人の力を超えた
存在を感じつつ五穀豊穣を願い、子供の頃から礼節や感謝の心を
自然と身に付けてきたのではないかとも思う。ヨーロッパに教会
があって、彼らが常に隣国や他民族から侵略される恐怖と不安
から解放してくれる絶対の唯一神との対話をしてきたのと、丁度
同じレベルにあったのだと思う。神の前で、彼らは全ての仮面を
脱ぎ捨て、真摯な心になることの必要性を自然に悟っていた。
形はまるで違うけれど、だからこそ「神」の意味もまるで違う
のだけれど、それでも社会基盤のひとつとしてこうした宗教の
持つ意味は大きかったのだと思う。だからこそ、宗教と政治とを
分離しようという理想の試みはいつもうまくいかないのだけれ
ど…。ところで、日本古来のやおろずの「神」は、西洋の「神」
がやって来るまで、何と呼んでいたんだろう…。
祖父母と母親とに、それぞれ無病息災と健康の小槌をお土産に
買った。どちらも今、色々な苦しみに苛まれているから…。
神様の庭も見たし、一通り巡ったので (残念なことに鳩舎は見
つからなかったですよ…)、次に海に行ってみることにした。
軽くおそばを食べて (美味しかった)、１本道をずっと歩く。
その先に海があるなんて全然思えなかったのだけど、ずっと歩
いていくと突然視界が開けて、水平線が見えてきた。おお…。
海なんて久し振りだ…。広い広い。目の前に大きな岩が見える。
見上げると小さな社がある。これが弁天島か…。打ち寄せる波
をぼうっと見ていると、その微妙に規則的な波の音が、浜風と
相まってひどく気持ちいい。そして、水がきれい。これまで、
余りきれいな海を知らないから、ここまできれいな海はちょっ
とした感動だった。勿論、知らない訳じゃないけど、何だか
あの辺りは何もかも浄化されているような気がして。どこまで
も続く水平線。きれいだし、落ち着く。

それから少し戻って、階段と山道を少し登って小さな山の上に
ある展望台に上がった。頂上にも小さな社があった。
そこからは海が一望できて、風もあって、トンボが沢山飛んで
いて、何というか本当に気持ちよくてずっとそこにいたいと思
うくらいだった。
一通り満喫したので出雲大社に戻り (またしても殆ど待ち時間
なく乗れた) バスで出雲市駅に。バスはそれを逃せば１時間待
ちになるところだった…。が。電車は30分待ちになってしまっ
た…。ふと気付くと時間はもう15時半。慌てて PC を出して、
わざわざ持ってきたチューナ (豆ちゅー) を付けたのに、いつ
ものように「初期化に失敗」と言われて見られなかった…。
このデバイス、ちゃんとテレビ見られたことないよ…；　屋外
なのになぁ。という訳で、兎に角、ネットで F1 日本 GP の実
況を読んだ。何と…こういう時に限って凄く面白い展開に…。
くぅ。なんてことだ。自宅で録画成功していればいいんだけど、
最近録画を失敗しなかった HDD を指定しても失敗するように
なってきたから…どうだろうか…。結局、ホテルに戻ってから
その後の様子を読んだのだけど…やっぱり見たかった…。最近
になく面白い展開だったようだ……。悔しい。

そして、16時頃松江到着。本当に久し振りの I.A.サンと待ち
合わせ。取り敢えず、相変わらずなふざけた話 (ばっかり) を
しながら松江城へ。でも、もう閉まっていた…。それから更に
小泉八雲旧居跡に。10月からは早くに閉まるようで…。そして
武家屋敷も17時までということで、丁度閉まったところだった。
むう、残念。それからまた２人で歩いて松江駅に。今日に限っ
て車がないというのは本当に悪い偶然。その他予定が重なって
しまって食事をしただけでお別れ。食事は、昼と同じ蕎麦なの
だけど、昼とは違って普通…だった。取り敢えず、久し振りに
電話じゃなくて直接喋れたから良かったけど、もの足りない！
お土産は渡せたけど、次はいつになることか。というか…何と
言うか、やっぱり違う…と思って、駄目だった。あ、そうそう、
橋から見た夕日がきれいだった。とにかく１日中良い天気で、
本当に良かった。因みに、今年は晴れの日が多いのだそうだ。
19時を過ぎるとどの店も閉まってしまい、何もやることがなく
なってしまうので、そのままホテルに戻った。

夜、何もやることがないのでテレビを見ていたら偶然、外国の
航空機事故で奇跡的に助かった赤ん坊の話があった (その前は
お笑い系の番組を見ていたのだけど…)。そこでは最後の最後
まで奮闘するコックピットの様子が描かれていて、涙を禁じ得
なかった。最後は助かった人達の奇跡についてのみが描かれて
いたけれど、背後にあった筈の大きな犠牲や乗務員については
語られぬまま。娯楽番組だから当然だろうけど。やりきれない
思いでテレビを消して、また何はともなく 123 便の関連サイト
を色々と見てみた。するとまだまだ知らなかったことが色々と
出て来て、だいぶ時間が経過しているのにも気付かず没頭して
見てしまった。当時の様子を Flash できちんとまとめている
人がいた。凄い…。何という努力だろう。ここで改めて聞くと
やっぱり事故調発表の「オールエンジン」部分は、どうしても
「ボディギア」に聞こえる。先日そのような内容を読んでいた
からかと思って、もう一度聞いてみたけれど「ボディ」は不鮮
明ながら「ギア」ははっきり聞こえた。他にも、専門用語や理
論はさっぱり分からないながら、非常に専門的で正しく丁寧に
細かくまとめてあるサイトもあった。インターネットの世の中
になって万人が情報を発信できる世界。こういうのを目の当た
りにすると素晴らしいと思える。ただ…当時の雑誌記事も某所
で見つけたのだけれど…どれもこれも正視できるものでは…
なかった。当時の写真週刊誌のようなのだが、辛うじて人の形
をとどめている炭化した死体、手首や足だけのカラー写真、
その他その他もう言葉にもならない凄惨な光景がこれでもかと
生々しい写真の形で掲載されていた。遺族の気持ちも考えず、
こんな写真を世に出すなんて…人間の所業じゃないと思った。
幾ら当時、センセーショナルな写真を如何に早く沢山出せるか
を競っていた写真週刊誌といえど、人間のやるべきことじゃ
ない。本当にあんなのが当時、店頭で販売されたのだろうか…。
どう考えても発禁ものだと思うのだが…。兎に角声を失った。
余りにひどいので、この資料の配付 URL はリンクしないこと
にする。見つけようと思えば見つけられるかもしれないが…。
資料は ZIP 形式の圧縮書庫だったが、パスワードがかかって
いた。それは配布者の最低限の善意なのかもしれないが…。
しかし…。今まで新聞やテレビ等で様々な痛々しい現場に
おいて遺体発見、生存者発見といった報道を見聞きしてきた
けれど…実際こうした現場に入って目も当てられない数々の
遺体の中で救助活動をする人達のことを考えたことがなかった。
あの写真を見ると、救助活動をする人達の精神的な苦痛を思
い心が痛む。逆にあのような光景に慣れてしまう…とは思え
ないけど、その方がもしかしたら良いのかもしれないけれど。
死体掃除や飛び込み自殺で肉片と化した遺体や現場の清掃は
慣れると聞くけれど、その比じゃないと思う…。

というか、何故、わざわざ飛行機に乗る前 (＆乗った後) に
こんなことを考えてしまうのだろうか…。

そんなことをしたり、これを書いたりしていたら、あっと
言う間に23時。明日早いから早く寝ようと思っていたのに。
さっさと風呂に入って仕度をして寝なければ…。

取り敢えず、全てを捨ててまた出直そうかな……。（何を…


特別なトピックス
・DOS時代のファイラー“FD”作者、出射厚氏逝去の報
　何…。これは本当？　驚きの余り、何度も読み直した。
　誤報…じゃないのだろうな、多分。お幾つだったのだろう。
　若くないと言ってもそんな年齢とも思えないし…。
　何というか…信じられない
・日航123便のボイスレコーダー報道
・日航機墜落までの航跡
・123
・上野村村長・黒澤丈夫さんのお話
・日本航空 123 便事故　御巣鷹山 悲劇の真相
・日航１２３便ジャンボジェット墜は自衛隊に撃墜されたのでしょうか？
　最後の掲示板スレッドは余計なものだと思うが、こういう
　説がまことしやかに語られる程に、重要な証拠が幾つも
　隠されている…ということなのだろう。
　しかし…何度読み返して何度聞き返しても、涙と尊敬を
　禁じ得ない。そして何に抗うことも出来ずに死んでいった
　乗客。救助が早ければ助かったかもしれない乗客のことを
　思うと…。そして、歯形でしか本人特定出来なかった (と
　書かれていたと思う) 機長とその他乗務員のことを思うと、
　もう本当に言葉もない。
　彼らに報いるには、あの事故の真実を今もう一度明らかに
　することだと強く思うのだが…

トピックス
・死者１０００人超にも、邦人親子の遺体　パキスタン地震
・死者２０００人超に、邦人父子も犠牲　パキスタン地震
・死者１万９千人以上、４万人負傷か　パキスタン政府報告
・がれきの中で６時間　救助された楢原さんの妻
・政府、国際緊急援助隊を派遣へ　パキスタン地震で
　これも…相当規模の災害となってしまったようだ…。
　自然災害なだけに…不運としか言いようがないが…。
　特に彼の地では…。
　犠牲となった方々が静かにお休みになれますよう…
・ナイジェリア詐欺がイグ・ノーベル賞を受賞
　文学賞か。笑い笑い
・Cellプロセッサ搭載の非ゲーム機登場
　しかしもっと Cell ならではのコンピューティングを必要
　とするアプリケーションはないものか。そういうキラー
　アプリがないことには…つらそうだ。まあ、それが、まず
　PLAYSTATION3 ってことなのだろうが
・ライコネンが今季７勝目、佐藤琢磨は失格　Ｆ１日本ＧＰ
・ライコネン優勝！琢磨はコースオフ
・ライコネン優勝！最終周で抜いた／決勝速報
・決勝結果
　本当に見たかった…悔しい；
　というか…琢磨はまたやってくれたようだな…。
　その気概とスピリットは心の底から応援するが…その
　余りに自分しか見えないかのような攻撃性は…諸刃の
　剣だ。絶対にあり得ないとは当然言わないけれど、こう
　まで続くのは…。処分は妥当なんだろう


ニュース
・全日空機、表示異常で引き返す　中部国際空港
　嫌なニュースだ。
　でも実際には問題もなく、全員無事で良かった
・国勢調査票燃やす、７０世帯を再調査
　最近国勢調査の問題が相次ぐな。それでもこれはまた
　ひどい。一体全体…。気持ちは分かるけれど。
　というか、自分とこにはまだ調査用紙来ていません
・Ｓ＆Ｐ、中小企業の格付けサービス　最高「ａａａ」も
　へぇ
・Segway技術のライセンス提供開始
　Segway 技術か…。あの頃、全世界が興奮したままの
　技術なら最高のニュースなのかもしれないが…
・［WSJ］ AOLとMSNの提携交渉、Time WarnerとMSが再開
　再開って、中断していたのか

コンピュータ関連
・SUSE Linux 10.0リリース、直前にはサイト書き換えのクラックも
　というか…今回の SUSE って、あんまり魅力ないようだ。
　ちょっと期待していたのに
・DTCP-IP承認、HDコンテンツの家庭内IP伝送実現へ
　やっとこういう活動が実を結びつつある…。
　まだまだ手を出すのは時期尚早ということで
・Oracle が InnoDB 開発元を買収
　ふむぅ……
・ヲタクは5種類に分類できる？
　この元記事、やっと読んだんだけど、分析が結構的を
　射ているようで面白かった。色々な批判があるけれど、
　それって何だか違うと思うよ