1/10 (土)
朝はゴミ出ししてから家事をやって早くに出るつもりが、少し寝過ごした。
慌てて最低限することだけやって、午前中に病院に着いたけど、まだ部屋の移動はしていなかった。
やや意識が戻ることがあるが夢うつつで、自分が来たことが分かると少し涙ぐみ、そしてまた寝た。
ただ痛みが激しく、モルヒネの点滴だけではダメだったようで、別の点滴を加えて貰ったところ、何とか
眠れるようになった。寝息は、ほぼ問題なく聞こえる。漸く安定してきたようで良かった。
午後をやや過ぎた頃に個室への移動があり、その時はベッドの移動もあったので意識はあったのだが、そ
の後、ここは個室だから…のような話をすると、そこが個室だということを忘れたのか気付かないのか、
ここは個室なのか？のようなことを、殆ど聞き取れないような声で聞いてくる。また、たまに意識が戻る
が、その際、今日死ぬのだから弟を呼べと大声を上げようとする。今日は死なないよというと、にっこり
して、また寝てしまう。ごくたまに意識が戻るような瞬間があるが、目は白目をむいているし、殆ど反応
もせず目は何かを見ていても脳がそれを認識していないようにも見える。話す言葉も、殆ど分からない。
千葉から、それぞれ父の実母と実姉に当たる祖母と伯母とが病室にやって来ると、その時は本当に嬉しそ
うに語りかけるのだが、すぐにまたぼうっとしたまま寝てしまう。本当に、身内が面会に来たほんのひと
ときだけ、意識がはっきりしてまともに喋れるようになる。ただ、それでもその時の記憶はすぐに消し飛
んでしまい、殆ど、朝目覚めて覚えていない夢の記憶同然になる。
ただ熱はかなり下がったし、朝から出ていなかったという尿も随分出るようになった。痛みは薬で随分引
いたし、傍目には随分落ち着いているように見える。実際のところはどうなのか分からないのだが。
主治医同様に面倒を見てくれている医者がやって来て言うには、先日の異常な数字の上昇から何とか持ち
直してきて、胸水にも腹水にも不思議なことに転移はなく、もうカロリーは与えない方がいいもののやや
落ち着いてきているという。実際、血圧も正常になり排尿量も注入される水分量よりも若干多い程度に迄
なってきている。また肝臓そのものも、正常な細胞がきちんと働いているので、何とかなっているようだ。
本当に胆管細胞癌と肝臓を浸食していった腫瘍以外の臓器は、それぞれが正常に役目を果たしているよう
で、それが却って恨めしい。熱は腫瘍熱の可能性も考えていたと言うが、やはり分からない。結局、あの
一時的ではあるが驚異的な数値の上昇は、その時に一気に細胞破壊が進んだのが原因ではないかと言う。
その破壊の為に、熱が出たということも考えられるという。
午後は痛みが取れたからか薬が影響しているのか、殆どぐっすりといびきをかいて寝ていた。
千葉からの祖母と伯母、そしていつも来てくれる伯母が帰宅する時、祖母が父に声を掛けるとまた割合に
意識がはっきりして嬉しそうにするのだった。その後、暫くは目は開いているが殆ど反応がないままの状
態だったが、また眠ってしまった。
夕方を過ぎる頃、突然目を覚まして上半身だけ起きあがりたいという。そしてベッドを起こすと、自分で
背中を直角に近くなるまで起きあがり、何度も深呼吸をする。そして、かなりゆっくり時間を掛けて話す
には、この姿勢が楽だということ、また今一番したいことは座り込みたいことだという。ずっと寝ている
からその姿勢が疲れるのだろう。それからまた眠ってしまった。もう何も食べられないので、ただひたす
ら眠るしかない。
医者曰く、家族が泊まり込んだ方が良いという判断の基準は、まず小尿の出具合なのだそうだ。それが出
なくなってくると、危険なのだそうだ。ただ、これからは水分の補給もなくなるし、そもそもが出なくな
る筈というが、その見極めというのはどうすれば良いのだろう。それから、酸素量が激減するのだという。
今は酸素吸入により、割に正常を保っているということなので、今はまだまだ大丈夫のようだが…。いず
れにしても急変の可能性はある訳で、これからどうなるかは全く分からない。
父が亡くなってからのことで随分分からないことがあって困っている。特に事務手続きで分からないこと
は更に調べたり問い合わせたり、或いは周囲の助けで何とかなるかも知れないが、父の身上やそれに類す
ることとなると、難しい。差し当たっては、父の戸籍の状況が分からず困っていた。丁度祖母が来たので
余り聞くのは忍びがたかったが、簡単に聞いてみた。すると大阪での出生時の戸籍はまだ熊本にあり、そ
の後大阪になったという。その次に現戸籍である兵庫に移ったとのことで、戸籍に関しては熊本から大阪、
そして兵庫と、３県にまたがるものを取得する必要がある。その間に、除籍や改変があれば、除籍謄本や
改製原戸籍を取っておかなくてはならない。役所への届け出や家裁での遺言確認等は期限が短く、戸籍の
入手は３〜４日でやってしまわないと間に合わなくなる恐れがあるように思う。その間に葬式等もあると
なると、相当にシビアな日程になるだろう。本人を前にして今からこんなことばかり考えたくはないが。
ずっとぐっすり眠り込んでいた父だったが、夜に帰る前に軽く声を掛けると目を覚ました。また明日来る
からと言い残して、母と２人で帰ったが、個室でひとり残して帰るというのは大部屋の時より何か寂しげ
な気がして…。
帰宅してから食事や色々をしていたら、あっという間に夜中も過ぎて、今後の計画等を話し合ったり資料
を確認したりする時間もない。病院には行きたいが、そうすると何も出来ないというのは如何ともし難い。
何とか両立させたいが、あと１日でどこまで出来るか…。

ジンギスカン
・ジンギスカン
　70年代に突如現れ去っていったという幻のジンギスカンが歌うジンギスカンについて、少し調べてみた。
　実際、ドイツ語でどうしてジンギスカンという歌を歌っているのかも不思議だった。しかもあれだけ有
　名な (日本人なら知らない人はないのではないかと思うほどに) 歌なのに、それ以外のことがさっぱり
　謎で分からない。まあ、調べても大したことは分からなかったのだけど、このページが余りにもキてい
　て面白かったので、リンクを載せてみた。ドイツ語はもう殆ど分からなくなっているけど、この歌詞が
　一体どんなものなのか、いつか訳してみたいと、何となく思うのだった

過去のニュース
・ＨＰとデル、次世代光ディスクＢＤに協力　規格策定へ
　ううむ、やはり、HD (ADO) 陣営は旗色が悪すぎる。しかし Blu-Ray ばかり、どうしてここまでもては
　やされるのか…。やはり容量的な問題だろうか。互換性より、現時点で最もデファクトスタンダードに
　近い標準に皆がなびくのも無理からぬことなんだろうとは思うが。実際、それでも容量的には全然不足
　していると思うのだけど。やはり 最低でも 50GB 程度のディスクが当たり前になって欲しいと思うのは
　贅沢だろうか？　でも、たった数年で 100MB から 100GB の世界に突入したのだし、あり得ないとも…
・ソニー、大容量ＭＤを６月発売　録音時間３０倍、画像も
　先日のネタ。新聞記事になっているのを発見…。ただ、扱いは余り大きくない。既に、シリコンプレーヤ
　とかハードディスク (それもかなり小さい) プレーヤ等が脚光を浴びる中で、今更中途半端と思われた
　のかもしれない…。個人的には興味があるが、やはり色々な意味で微妙なのだ。PC でストレージとし
　て使うには転送速度が気になるし、フラッシュメモリの USB マスストレージがこれだけ普及している
　中、やや分が悪い。1GB という容量はやや魅力的だが、今後はこれが当たり前になっていくだろう。
　それに再生環境も別途揃える必要がある訳で、そこまでコストを掛けて設備の買い換えをするか…とい
　うと…微妙なのだ

ニュース
・イラク戦争は「宗教戦争」　加藤氏、陸自派遣に反対表明
　全くだ…
・北朝鮮が「核抑止力を見せた」　米訪朝団の施設訪問で
　一体何を見たのだろう
・朝日新聞やＮＨＫも襲撃対象として検討　義勇軍事件
　メディアを狙うのは常套手段。特に NHK は怪獣映画でいうところの東京タワーだし、朝日も右側の人達
　から見たら憎しみの的なので、ありがち
・ハンセン病療養所に温泉ツアー打診　アイスター関連会社
　相変わらず、どうしようもない企業ということだな。自らそんなことをアピールし続けていることに気
　付かないという愚
・１円分の盗電容疑で摘発　看板の電源から携帯電話に充電
　１円分のタダ充電を見付かった 36 歳 (だっけ)、１円分のタダラジカセ使用を見付かった (というより
　騒音苦情だが…) 22歳。この時代に電気泥棒、しかも１円泥棒など、何とも珍しいというか、情けない
・警視庁、携帯サイトからの通報運用開始　１１０番の日
　FAX よりは良いかも知れないが、当然かも知れないけど接続料は自己負担ってのがなぁ…。その辺が何
　とかなるといいんだけど。あと混み合って重いとかがなければ…
・スペースシャトル引退も　米、新宇宙輸送システム開発へ
　何と…。スペースシャトルの引退は老朽化もひどいし後継もないことから、いい加減あり得ることだが、
　もう往復帰還型の継続開発はないというのか…？　ブッシュの言ってることだから話半分に聞いておき
　たいところではあるが

まだ書いていないことは沢山あるけど、今日はもうこの辺にしておく。
これ以上はなかなか書けないので。